2022年06月17日

2022年・第23週(2022.6.6 ~ 2022.6.12)

【定点把握対象疾患】
 警報・注意報の発令はありません。

~今週のコメント~

【 感染性胃腸炎】
 県内の患者報告数は先週よりやや減少しましたが,引き続き高い水準を維持しており,保育施設での集団発生事例も報告されています。
患者からは,胃腸炎を引き起こすサポウイルスやアデノウイルス等が検出されています。
アデノウイルスは,夏期に多く発生する咽頭結膜熱(プール熱)を引き起こすことで知られていますが,胃腸炎の原因ウイルスでもあり,年間を通じて発生がみられます。
主症状は嘔吐・下痢で特に乳幼児の感染が多いです。
サポウイルス及びアデノウイルスはノロウイルスと同じく,アルコール消毒では効果が不十分なため,感染者の吐物や便などを処理する場合には,マスクや手袋を着用するとともに,処理物が飛び散らないよう注意し,次亜塩素酸ナトリウム溶液(薄めた塩素系漂白剤)で消毒を行ってください。
また,今後の動向に注視し,手洗いなどの基本的な予防対策に努めてください。

【宮城県保健環境センター(宮城県結核・感染症情報センター)より参照】
(令和04年06月16日更新)